2009年4月27日月曜日

日産、電気自動車を量産!

日産は、来年の秋から、神奈川県の工場でEVを年5万台の規模で量産をはじめるとのこと。
いよいよ、今年から来年に掛けて、電気自動車が一般のモノになり始めそうですね。

とにかく、世界中から日本が期待されているのは、「自動車」なんですよね。
そして、環境でCO2とか温暖化とかいう社会生活に直接影響がないものと違って、自動車というのは、隣をトラックやバスが通り過ぎるたびに「排ガスなんとかならんのかな〜?」と誰もが思っている、まさに直接的な環境問題(ミクロ環境問題・公害)ですよね。
これは、たとえ風車が沢山回っているヨーロッパの国々でも、まったく同じで、ガソリン・ディーゼルエンジンの車は、「必要悪」なんですが、使い続けざるを得ない状況です。

さてさて、日産のEVは、どんなので登場してくるんでしょうね〜?
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=8z059I9H9jo

■EVライブラリー
こちらは、最先端を行くセグウェイ陣営
http://car.jp.msn.com/motorshow/2009_newyork/photo/car/gm_gm_segway_01.htm
こっちは、もっと可愛らしい未来EV
http://blogs.edmunds.com/greencaradvisor/2009/04/exclusive-first-peapod-photos-and-update-on-planned-model-launches.html

2009年4月25日土曜日

自治体での自然エネルギーの教育・啓発

今、われわれが危機感を持っているのが
「太陽光発電が、大量消費社会のモノとして扱われてしまう」
ことにあります。

新三種の神器については以前もブログで書きましたが、「自宅で発電ができる」という代物は、今までの洗濯機や車とはまったく異なることを理解することが重要です。

太陽光を設置した家庭の電気代が安くなる、というメリットだけでなく、
  1. 電気を自家発電できるようになる
  2. 石油やウランなどの資源を使わなくて良くなる
  3. それら燃料・鉱物を海外から買ってこなくて良くなる
  4. エネルギーの自給率が上がる
  5. 海外事情に左右されない、持続的な日本を築ける!!
(途中から CO2が削減される→海外からCO2オフセット証書を買ってこなくて良くなる→海外事情に左右されない、持続的な日本を築ける もありますね)

といった、社会全体でのメリットを考える必要があります。

これまでは、自治体(町役場など)では、公害対策や地域の自然環境保全、といった環境対策が主で、地域の中で閉じている話が多かったと思いますが、これからは、世界的な、少なくとも日本としての環境保護に、どのように地域として貢献するか?といった、開かれている話をしていかないといけません。

よく、自治体の環境課の方から、「太陽光システムは、どこで買うのが一番安いですかね?」といった質問をいただきます。
それはそれでお答えできますが、その前に
「太陽光発電をすることで、地域として、どうやって地球環境保全に貢献できますかね?」
「子どもたちに、おひさまの素晴らしさを教えてあげたいけれど、どのような教育手法がありますか?」
といった質問を、頂きたいと思っています。

いくら安く設置しても、その地域の人たちに、このような気持ちが育たないと、今までの3種の神器と同様に、10年後に、廃棄・利用されなくなってしまえば、それこそ単なる、環境破壊になってしまいますからね。。。

グリーン電力の供給量

グリーン電力の需給・供給バランスの話のつづき

グリーン電力の供給量がなかなか増えない理由はいくつかあると考えられますが、一番は、国を挙げて推進している「太陽光発電」からの電力がノーカウント、つまりグリーン電力として認証されていないからと想定されます。

経済産業省の検討会でも、その点は憂慮しており、以下のような意見が出ています。
>>>
(6)住宅用太陽光発電分野におけるグリーン電力証書の活用
家庭における再生可能エネルギーの普及策として重要性の高い住宅用太陽光発電分野においては、1件の設備容量が他電源に比べ相対的に小さいことから、設備認定やグリーン電力相当量の認証の手続コストが相対的に大きくなっている。その結果、住宅用太陽光発電によるグリーン電力証書は、他電源によるグリーン電力証書に比べ相対的に割高となり、現在住宅用太陽光発電によるグリーン電力証書は十分な活用が行われていない。しかしながら、今後普及が見込まれる住宅用太陽光発電分野におけるグリーン電力証書の活用を目的に、本分野に限り設備認定やグリーン電力相当量の認証の要件を緩和することは、制度全体に対する消費者等の信頼性の確保の観点から、適当ではない。
今後は、設備認定手続やグリーン電力相当量の認証手続を低コストで実現できる太陽光発電システムが求められている。また、太陽光発電システムの製造事業者、自治体、NPO等が中心となって、まとめて実施することにより効率的な設備認定やグリーン電力相当量の認証を可能とする仕組みを構築するとともに、グリーン電力証書を活用したビジネスモデルの構築を図ることが期待される。国もこのような取組を支援していくべきである
>>>
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g80514b02j.pdf

サステナジーでは「S-Grid」として、この設備認定手続きを低コストで実現するシステムを構築しています。
できるだけ早いうちに、みなさんのご家庭のグリーン電力をカウントして、グリーン電力証書として活用できる仕組みを提供していきますよ〜

2009年4月23日木曜日

グリーン電力の需給バランス

先日のアサヒビールのスーパードライへのグリーン電力利用のように、着実に企業からの需要が増えてきているグリーン電力ですが、重要な供給側は実はあまり増えていないのが現状です。

2006年度までは順調に増加し、10,000万kWhを超えたものの、2007年度には、87,000万kWhに減ってしまいました。その中でも、太陽光発電からの電力量は、140万kWh(全体の0.6%)と微量しかありません。

自然エネルギー(環境によいクリーンなエネルギー)を増やすために作った仕組みで、いよいよ企業も動きはじめているのに、結果として、グリーン電力が増えないのは悲しいですね。

2009年4月21日火曜日

量産競争スピードが命

2009/4/20日経新聞に
「量産競争スピードが命 太陽電池」
という記事が掲載されていました。

それによると、2008年の太陽電池生産ランキングでは、日本のトップであるシャープが2位から4位に交代したとのこと。
生産シェアは、
1位 Qセルズ:独(8.2% -2.2%)
2位 ファーストソーラー:米(7.3% +1.8%)
3位 サンテックパワー:中(7.2% -1.6%)
4位 シャープ:日(6.8% -2.9%)
5位 モーテック:台(5.5% +5.5%)
6位 京セラ:日(4.2% -1.3%)
(他 60.8%)
(括弧内は シェアと増減比)

興味深いのは、増減比が大きいのは、米のファーストソーラーと、台湾のモーテックということです。また、シャープの減少比は-2.9%と他のメーカーと比べても、大きく減少しています。

この業界は、同じ原料(シリコン)を使っているというだけではなく、設備投資の規模勝負であることが、半導体業界と非常に良く似ています。ということは、インテルのように、一度、逃げてしまえば、技術開発にも投資ができ、さらに効率的な(CPUで言えば、高速な)製品を開発でき、さらに大規模な生産が可能になることが予想されます。
(詳しくは、こちら

また、記事の囲みで書かれているように、「海外勢が日本市場に照準を合わせてきている」状況ですので、シャープ・京セラといった一企業レベルの対策ではなく、国として協力して進めていく必要があると思いますね。

2009年4月17日金曜日

アサヒビールがグリーンへ

今日(2009/4/17)の日経新聞に
グリーン電力で「ドライ」製造 アサヒビール
の記事がのっています。

ビール系飲料の製造時電力4000万kWh/年をグリーン電力に切り替えるとのこと。
ボリュームも大きい以上に主力のスーパードライに利用するという戦略が素晴らしいですね。というのも、グリーン電力で大事なことは、会社全体で環境に取り組んでいる姿勢を見せることで、一回限りのイベントや、周辺商品につかっても顧客へ伝わらないのです。

もちろん、このグリーン電力購入のお金が次のグリーン電力への投資につながります

同業他社の動きも要チェックです(スーパードライの缶はグリーンになるのでしょうか?)

2009年4月16日木曜日

パナソニックの創エネ

昨日(2009/4/15)、パナソニックがお披露目したエコアイディアハウスを見てきました。

一気に環境経営にシフトして、環境で日本経済を立て直す!との戦略を、大きなグループを抱えるパナソニックが採って、形にしてきたことは、大きく評価するべきことだと思います。

またコンセプトの一つの「創エネ」
省エネに音をかけている上に、非常に分かりやすく、ステキなワードじゃないですか!
これから、省エネ&創エネで日本を豊かな環境の国にしていきたいですね

2009年4月15日水曜日

商社の太陽光関連事業の強化

2009年4月14日付けで「伊藤忠 太陽光強化へ日米2社買収」とのこと

伊藤忠の会見によると、「(今回の買収によって)日米欧の3極で川下の販売体制を構築できる」ということで、商社として川上から川下までの垂直統合を行い、太陽光事業を強化していく戦略が見えます。

すでに、三菱商事も2009/3/5にスペインのアクシオナ社と提携し、ポルトガルで世界最大級の太陽光発電を行うと発表していますし、三井物産も昨年、太陽光関連の専門部署を設置しているということで、商社の動きが活発化しています。

特に、今回の動きは、国内の太陽光発電推進に、大きなインパクトがあると思いますので、ぜひ、他の商社も他の業界も一緒になって、国内の環境保全に参加してきてもらいたいですね。

2009年4月13日月曜日

おひさまと農業の関係

おひさまと農業というと
「太陽の光を受けて、農作物が育つ」
というのが一番基本ですが
エネルギーという観点で考えると、現在の農業は非常に多くのエネルギーを必要としています。

畑を耕すのにも、トラクターなどで石油エネルギーを使っていますし、温室では、ボイラーなどでも石油エネルギーを利用しています。
また、実際に収穫する時、そして収穫した後の梱包・貯蔵・輸送等でも、電気や石油等のエネルギーは必ず必要となってきています。

そんなエネルギーを、順番に、自然から生まれたエネルギーに代替させていくことで、農業を環境にやさしい形に変えていく、そんなお手伝いができたらと考えています。

2009年4月10日金曜日

家庭での太陽光発電の社会インパクト

家庭での太陽光発電は、電気ができたり、二酸化炭素を出さなかったり、経済的にも環境的にも、メリットがあるのですが、さらに社会的なインパクトがあると考えています。
それは、時間を経営者に売らなくても、収入が得られることです。

簡単に言ってしまうと、お日様の力を、農業のように活用して、一次産業のように、利益がでるということです。

これは今までの産業構造ではあり得なかった利益の生み方であり、逆に農業や林業のように、今まで人間社会ができてから続けてきた生活に近いとも考えられます。

そんな家庭が増えて収入の半分は発電収入となったら、きっと時間的にも豊かな社会になるんでしょうね

2009年4月9日木曜日

太陽光発電システム設置工事

太陽光発電がブームになってきている感がありますが、ぜひ設置を検討されている方は、重要視していただきたいのが、「設置工事」です。

というのも、太陽光発電システム、実は、設置工事が命です。
工事のレベル次第で、屋根に影響が出てしまったり、発電効率が悪くなったり、はたまたメーカー保証が効かない等の問題が発生してしまいます。
経済産業省でも、設置への補助金を出すのとあわせて、設置工事等に携わる人材の開発を、独自にはじめています。(→太陽光発電システム設置工事に関する研修事業)

とはいえ、どこの施工業者がレベルが高く、どこが危ないか、という情報は、入手することが難しいのが現状です。地域によっては、自治体でそのような情報を教えてくれるようですので、ぜひ、設置のサインをする前に、設置工事もしっかりと確認してみてください。

2009年4月7日火曜日

ホームページ スタート!

サステナジーのホームページをリリースしました。

いよいよサステナジー事業の公開(航海!?)の開始です。
個人(家庭)の方に向けては、ご家庭の太陽光で生まれた環境価値(グリーン電力証書)の認証事業を行います。これから、企業の方々にもご支援いただきながら、家庭の太陽光発電システムの設置を、強力に推し進めていきます。

企業の方に向けては、企業であっても「損しない」太陽光プロジェクトの計画・立案等をサポートします。また、「グリーン電力」などの環境価値をうまく活用した、効果的なマーケティングやブランディングの立案をサポートいたします。

家庭向けのサービス提供は、もう少し先になりますので、ぜひ、ご期待ください。

2009年4月6日月曜日

本当の省エネと、単なる省コストの違い

自然(再生可能)エネルギーを利用する以前に、まずは、だだ漏れの今のエネルギー消費をコントロールすることが、とっても大切です。
そうではないと、栓が抜けているお風呂にお湯を張っているようなモノで、いくら太陽光だの風力だのと言っても、発電にコストだけが掛かってしまいます。

そこで、そんな方には、まずは「省エネ」をオススメしますが、その際に、気をつけてもらいたい点が、1点。
私たちの考える「省エネ」は、その通り、「エネルギーをセーブすること」であって、「エネルギーのコストを下げること」とはイコールではありません。

逆に言えば、「エネルギーのコストを下げること」だけを最終的なゴールにしてしまうと、例えば、灯油から電気に変えれば安くなる、とか、LPGを都市ガスに変えれば安くなる、で良いことになります。
でも、考えてみてください。今の電気は、結局、石油やガス、原子力から作られていて、コストを下げることだけでは、エネルギー自体をセーブしている訳ではなく、CO2も減っているのか?確認しなければ分かりません。

ということで、私たちが実施する省エネの場合は、「エネルギー自体をセーブすること」そして、それを生み出すのに必要な有限な資源(石油やガス・ウラン等)を減らしていくこと、結果としてCO2排出量を削減すること、を重要視します。

ぜひ、家庭で省エネをする際も、そんなことを気にしてみてください

2009年4月5日日曜日

サステナジー(株)のホームページ最終調整中!

「サステナジーのホームページってどこにあるんですか?」
と週末、知り合いの方から質問を受けたのですが、ごめんなさい、あと一息でオープンできるところなので、もう少しだけお待ちください。

これからの自然・再生可能エネルギーをしょって立つような、かっこいいロゴ!!をデザイナーの方といろいろと調整した上に出来上がっています。そのデザイン・カラーにあわせて、最後の調整をホームページの方も行っていますので、少し時間が掛かっていますが、もうすぐ、です。


とはいえ、この毎日、すごい速度で進んでいくエネルギー業界の状況にあわせて、ホームページも、どんどんパワーアップ・アップデートできるようなフレキシブルなものにしていきたいと思っています。ブログ・PPT・PDF・画像・動画等、いろいろと組み合わせて、楽しくて、分かりやすいホームページにしていきたいと思っています。

いちおう、トップへのリンクだけ張っておきますね
http://www.sustainergy.co.jp

2009年4月3日金曜日

アメリカでもFIT制度が広がる

新エネルギーに取り組み始めているアメリカでも、太陽光発電のFIT(固定買取制度)が広がり始めています。

この2009年4月1日には、カリフォルニア州で、10〜20メガワットからの小規模(!?)の制度開始を検討しているとのこと。アメリカの場合は、日本のような家庭だけではなく、事業者も入ってくるので、ここをFITで促進すると言うことは、大きく社会の方向性が変わってくると思われます。
→向こうのNPOのサイト(http://www.votesolar.org/

いよいよ、日本でも太陽光発電のFITが始まりますが、「上限30メガワット?」なんていう抑制する話をせずに、ここで日本の新エネルギーの技術力をグッと伸ばして、アメリカに技術を輸出していきたいものですよね。

電気自動車への流れ

いよいよ、電気自動車への流れが、今までの「エンジン自動車」とは異なる方向に向かってきました。

http://money.cnn.com/video/technology/2009/03/17/fortune-bg-aptera.fortune/

今までの電気自動車というと、エンジン自動車のエンジン部分を取り外して、かわりに(4輪駆動なりの形で)モーターを設置する、という形でしたが、アメリカでは、今までの型とは異なる、新しい形の電気自動車が離陸しそうな感じです。(まさに形も、自家用ジェット!?)

価格は、これで三〇〇万円ぐらいであれば、日本で走り始める日も、遠くないんじゃないでしょうか??
(グリーン電力を利用する・しないに関わらず、省エネ・エコであることは確かでしょうね)

2009年4月2日木曜日

家庭用太陽光発電が大幅な伸び

今日(2009/4/2)の日経新聞朝刊に、家庭用太陽光発電が、補助制度により普及に弾みが付いた、というニュースが出ています。

件数は、今年1月から始まった補助金の申請が3月末までに、1万9160件。
2008年の第3四半期までで、約4万件の販売実績とのことですので、2008年の1年だけでも、6万件近くの家庭に太陽光発電システムが設置されたことになりますね。

いままでの合計は約40万件で、この後、さらに普及に弾みが付いていくと考えると、5年以内ぐらいで、100万件の突破は確実な気がしますね。

これによって、太陽光発電の販売だけでなく、いろいろな周辺産業が、大きく育つと思います。