2010年2月14日日曜日

『生グリーン電力』と「グリーン電力証書」

サステナジー(株)では、この春から、太陽光・太陽熱からのグリーン電力の販売を始めます。
太陽光発電は、社会での認知度も非常に高く、日本のエネルギー・セキュリティ戦略の要とも言えますが、グリーン電力証書となると、非常に市場での流通量が少ない発電施設となっています。

これは、風車やバイオマスに比べ、太陽光発電の発電コストが高く、大規模な発電所が作られなかった(作られたとしても、グリーン電力として流通しなかった)こともありますが、それ以上に、現在の住居に設置されている太陽光発電システムは、小規模分散のため、グリーン電力を収集するコストが高くなってしまい、参入する業者が少なかったことが原因です。


とはいえ、太陽光のイメージは非常に強く、北海道や東北の風車や、九州のバイオマス発電では、なかなか都心の消費者に発電イメージを伝えることが難しい反面、

『東京23区の太陽光発電で作られたグリーン電力!!』
『この横浜周辺のお宅への太陽光発電設置を応援している、グリーン電力証書です』

という太陽光だけの「顔の見える」メッセージは伝わりやすいもので、グリーン電力としての利用の可能性(イベントや商品への添付など)も広がりますね。

東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」(キャップ&トレードの義務化)がいよいよ、この4月から始まりますが、
×守りの対応:義務分を買うだけで、コストとして計上... ではなく、
○攻めの対応:買った分をマーケティングに使って、プロフィットにつなげる! ことが
経営として重要なポイントだと考えています。

アメリカでは、すでに、グリーンパワーパートナーシップとして、大企業は当然のように
1.グリーン電力を購入する 
2.グリーンエネルギー証書を購入する 
3.自らが発電する
のどれかの選択を行っていますので、ご参考ください。
http://www.epa.gov/greenpower/toplists/top50.htm

また、通称『生グリーン電力』『生グリーンエネルギー』と呼ばれている、オンサイトでの自然エネルギーの発電・熱供給の提案・設計・設置・認証も行っております。
石油換算で行われるキャップ&トレードを考慮すれば、発電効率が悪い太陽光システムよりも、発熱効率の良い太陽熱システムのほうが、安価に導入し、証書価値を生み出すことが可能です。
暖房や冷房、給湯などで、多くのエネルギーを利用している事業所の方は、ぜひ、こちらもご検討ください。

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グリーン電力証書および生グリーン電力に関するお問い合わせは、 greenpower@sustainergy.co.jp グリーン電力担当 まで

2010年2月13日土曜日

神奈川県「太陽光発電の明日を考えるシンポジウム」終了

神奈川県の地球温暖化防止活動推進センター主催の「太陽光発電の明日を考えるシンポジウム」でお話をさせていただきました。

基調講演は産総研の加藤先生。太陽光発電システムの保守・管理について研究されている先生です。時間が短かったため、実は面白い「太陽光の影と発電の関係」や、故障事例とその調査の仕方などはご説明できなかったため、「ぜひ第2回を開催してください」という主催者へのお願いとなりました。
第2部の各事業者からの説明は、見積工場の菱田さんの話から始まり、ラウルの江田さんの話まで、7分という限られた時間の中で、みなさんがそれぞれのスタンスでお話をされていました。

サステナジーの部分、ちょっとプレゼンのリモコンの機器が悪く、お聞き苦しい部分もありますが、YouTubeに載せましたので、ぜひ!(ピントがずっとずれていますね。すいません)



第3部は、パネルディスカッション
こちらも編集できましたら、YouTubeに載せたいと思いますが、これから太陽光を設置される方々への考慮ポイントや、メーカーのサイトには掲載されていない情報を、会場の皆様と共有出来て、非常に良い時間でした。

これからも、このような太陽光発電で、持続可能な社会をつくっていくためのセミナーやシンポジウムに参加させてもらいながら、一人でも多くの方々とお話をできればと思っています。

本日、雪も降る天気の中、シンポジウムにお越し頂いた方々には、本当に感謝しております。
ありがとうございました。

2010年2月11日木曜日

地域づくりに役立つ自然エネルギー


日本は、元気な地域から作り変えられていく!

この頃、日本中をまわっていて感じることです。特に、2010年に入ってから顕著ですね。
もともと、食糧や水、木材が豊富な地域は、生活するために必要なものがそろっているので、地域から都市部や外国に流出するモノを抑えて、地域内のモノと、入ってくるモノを少し増やせば、楽しい生活が暮らせるはずなのですが、現実は、税金をはじめ、外のモノを買って来たり、電気やガスなどインフラの使用料で、たくさん外に出て行ってしまっています。

海外では、太陽光をはじめ、風車や小水力発電などは、Renewable energy(再生可能なエネルギー)と言っていますが、個人的には、日本的な「自然エネルギー」という呼び方が好きです。
というのも、日本での自然の概念は、山や川、海、森など、自分たち人間を凌駕した存在の象徴で、そこには畏敬の気持ち、簡単にいえば、ずっと大切に守り続けないといけないモノという意識があると思っています。
そのような存在がたくさん残っているのが、地域であって(それも、経済成長から取り残された地域がより強い)、そんな地域の太陽や、水、森の力を少しだけ分けて頂いて、エネルギーに変える技術が、自然エネルギーだと思うんですね。


いま、本当に多くの地域で、エネルギーの地産地消に向けた検討や取組が始まって来ています。でも、どうしても、技術やお金、仕組みの問題が解決できなくて、止まってしまっている地域も少なく無いようです。また、任意団体でやNPOで検討は進めて来たものの、いざ動き出そうとする時に、事業を運営する組織、会社の作り方が分からず、時間がかかってしまうこともあるようです。(せっかく、自然エネルギーには、多くの補助金を利用できるタイミングなのですが、、)

私たちは、そんな地域の方々に向けて、最新の太陽光の情報をお伝えしたり、お金を回す仕組みとして、ファンドの話を説明させてもらったり、積極的にやっていきたいと思っています。(もちろん、情報はいくらでも無償で提供しますよ〜!)

もし、地域づくりのエネルギーの問題でお悩みであれば、一度、ご連絡ください
ask@sustainergy.co.jp 地域づくり担当 まで。

2010年2月3日水曜日

太陽光発電システム電力の買取制度

昨年11月から施行された日本版FITは、余剰電力、つまり太陽光パネルで発電した電力から家で使った電力を差し引いて余った分をkWh当たり買電の倍額である48円で電力会社が買取るというものです。

現在、政府ではこの買取制度を余剰部分だけではなく、全量買取にしようという検討を進めているようですが、いくつか他のオプションも含めてよりユーザーメリットの多い買取制度にしていただきたいと思います。

買取制度に関して、現在の条件は、パラメーターが3つあり、それぞれをよりユーザーに有利な方に変更する検討をしていただきたいと思います。
例えば、

1.買取対象:余剰電力 → 全量
2.買取期間:10年    → 15年以上
3.買取価格:48円/kWh → 72円?

などが考えられますが、この中で全量買取は、余剰分を買取るよりもユーザーの省エネインセンティブが下がる、
(エネしようがしまいがユーザーの収支に影響ないため)またメーターの交換が必要になり、
既設の約46万件に影響があるなどの理由で進みに行くと思います

むしろ、全国で市区町村でやっている補助金制度などのバラツキも考えると、住んでいるところによって
太陽光パネルがつきやすい、つきにくなどをなくすように国で一元管理した制度を早く整えることが重要であり、
そのためには、買取期間と延長と買取価格のアップした新FITをなるべく早く検討していただきたいと思います。

2010年2月2日火曜日

スマートグリッドの準備を始めます!

経済産業省でスマート・グリッドの国際標準化を目指して研究会が動き出しているようですが、サステナジー株式会社では、その先駆となるべくスマートメーターの設置を開始します。
経産省の国際標準化ロードマップ:http://www.meti.go.jp/press/20100128003/20100128003.html

経産省が提示している26のアイテムの中でも重要となっている
・太陽光発電システム(ゼロサンソーラーライフ)
・電気モビリティ(電チャ:電動スクーター)
は既に、サステナジーで提供していますので、
それに加えて、
・スマートメーター
および
・スマートメーター管理システム
の設置検討・開発を進めています。

早ければ、2010年の上半期にも、太陽光発電を設置されている一般の方々へサービスを開始したいと考えています。
もちろん、スタート時には、電力融通ができるような
「すごいスマートグリッド」ではなく、
太陽光の発電量と電力消費量の遠隔監視(+ちょっとアドバイス)の
「スモールなスマーターグリッド」程度ではありますが、みんなが、少しずつ動き始めることが大事だと考えています。

ご興味がある方&すでに太陽光設置されていて、スマートメーターを設置してみたい!というご家庭の方は、ぜひ、ご連絡ください。(初期5万円+月500円程度の参加料になる予定です) → ask@sustainergy.co.jp

2010年2月1日月曜日

千葉市で太陽光発電システムの設置工事をしました!

はじめまして!
初投稿になります、サステナジーの中尾です。
よろしくお願いいたします!

さて、タイトルにある通り、先日、千葉市で太陽光発電システムの設置工事を行いました。
この千葉市のお家の工事では、ユーザーさんのメリットを最大にするために、サステナジーの「こだわり」をもって設計を行いました。
この「こだわり設計」についてご紹介します。

太陽光発電を設置する時、ユーザーさんのメリットを最大化するためには、できるだけ多くの太陽光発電パネルを設置する必要があります。
しかし、単純に多く設置すれば良い、というわけではありません。風圧や屋根の強度などを見て、ちゃんと設計する必要があります。
特に気をつけなければならないのが風圧です。
風圧の設計がちゃんとできていないと、40年に1度などの大風・台風の際に太陽光発電パネルが吹っ飛んで、周辺に大災害を起こす危険性だってあるのです。

今回の工事では、風圧に対する充分な安全を確保した上で、できるだけ多くの太陽光発電パネルを設置するため、こんな工夫をしています。
これを見て「なるほど」と思われる方は相当な太陽光発電マニアだと思います(笑)

この太陽光発電パネルは、1枚のパネルを2本の桟(写真の中のシルバーの棒のことです)で固定する型式なのですが、この写真では風圧の影響を強く受ける部分に桟を1本追加しています。
(風圧の影響の計算には、平成12年5月31日に建設省から出された告示第1458号内の「屋根ふき材に対するピーク風力係数」とメーカーさんから頂いた試験データを元にしています)
この追加した桟によって、太陽光発電パネルと屋根との結びつきが強化され、40年に1度などの大風・台風に見舞われたとしても充分な安全性を確保することができるのです。


先ほどの写真の上に太陽光発電パネルを載せるとこうなります

私たちサステナジーが、設計にどれだけのこだわりを持っているか、以下のページで詳しくご紹介しています。
なお、このエントリの執筆時は、まだ図表等が無くて読みづらいのですが、今後どんどんアップデートしていきますので、ご期待ください!