2012年1月31日火曜日

日本エネルギー学会 第7回バイオマス科学会議@盛岡にて

平成24年1月18日(水)岩手県民情報センター「アイーナ」で開催されました第7回バイオマス科学会議 合同フォーラムに、代表取締役の山口がパネリスト参加しました。
「バイオマス利活用を通じた東日本大震災復興への提言」というテーマで行われました。

参加パネリストの先生方からは、新しくまちづくりをする際に初期段階で熱供給配管の導入や、震災廃木材を利用した「復興ボード」というパーティクルボード原料への活用事例、森林組合によるバイオマス供給による雇用確保の事例、原料供給サイドから林地残材燃料化の採算性など、産学官、バイオマス利活用の川上から川下に関する様々な意見が交わされました。

山口からは、東北の社会基盤復興における大量の熱需要のあること、それらを古いやり方のまま戻しては大量の化石燃料依存が続いてしまうため大幅にやり方を変えるべきこと、木質バイオマスでの熱電併給を実践していくこと、などをお話しました。


その中では日本の木質バイオマスの本格普及の遅れや、経済性の問題、人材育成などの問題点が挙げられており、素早い情報・ノウハウ共有や技術提供、セミナーなどで貢献していきたいとのことでした。

山口からも、復興のエネルギー対策を自治体と検討する現場は、関係者の理解度が乏しいこと、技術経済的に筋が悪いとか地域のために全くならないような提案が多く、単騎奮闘せざるを得ない、そのため科学会議のメンバーに是非被災自治体などに行って技術経済的に正しい筋を伝えてほしい、と訴えかけました。

私も合同フォーラムを初めて拝聴させていただき、先生方の復興にかける想いや、被災地のために本当に役に立つことは何かということを議論している姿に感銘を 受けました。課題の一つとなっている若手の人材育成の問題に対して私自身もその一人として現場で役に立てるように成長していきたいと強く感じました。

当社も木質バイオマスなど再生可能エネルギー普及を通じて、地域経済を活性化し、
雇用創出させ現地ベースで動ける人材を育成、ともに活動を拡大していきたいと考えております。
  
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日本エネルギー学会 第7回バイオマス科学会議
~バイオマス利活用を通じた東日本大震災復興への提言~
日 時: 2012年1月18日(水)14時30分~17時
会 場: 岩手県民情報交流センター(アイーナ)
[司会]
坂西 欣也氏(バイオマス部会長,(独)産業技術総合研究所バイオマス研究センター長)
山本 幸一氏((独)森林総合研究所東北支所長)
[パネリスト]
渡邊  裕氏(岡山大学研究推進産学官連携機構)
前  一廣氏(京都大学大学院)
山口  勝洋 (サステナジー株式会社)
関野  登氏(岩手大学農学部)
高橋 幸男氏(釜石地方森林組合)
小笠原 清貴氏(有限会社二和木材)

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