日本の家庭は年間30〜50万円の光熱費(ガソリン代は除く)を支払っています。もちろん、大きなお家でクーラーを付けっぱなしであったり、寒冷地で暖房に電気や灯油をつかっている地域などは、この光熱費が高くなります。
この数十万という金額は、生活費の中では大きな比率を占めます。つまり、実は「衣食住」が生活費の大半ではなく、「エネルギー+衣食住」にお金が掛かっているのです。
さらに、いまのエネルギー・コストというのは、大半が、地域の中でそのお金が回るわけではなく、送電線や石油配送の流れを見れば分かるとおり、最後は発電所や精油所から、海外に出て行ってしまいます。つまり、この比率が大きくなればなるほど、日本という国は衰え、地域の経済も冷え込んでしまう、そんな構図なのです。
逆に、エネルギーコストをなるべくかけないようにして、地域内でまわるお金を増やす、つまり地域の木材を使って家を建てる、とか、地域の野菜を買って食卓に並べる、そういう流れになっていけば、日本も、地域の経済も栄えていくのです。
そのために重要なことは、
地域で生み出せるエネルギー源を開発することです。
太陽光が強い地域であれば、太陽光発電・太陽熱給湯が使えますし、
木がいっぱいある地域であれば、薪やチップ・おがくずなどを使って暖房・給湯ができます。
そんな中、日本で相当の地域で使えるのが、この「水」です。
日本はけっして、水資源に豊富な国ではありません。
というのも、川は多く、雨も多いのですが、急峻で、使える水の量となると、他の国と比べ多いわけではないのです。
ですので、飲み水だけでなく、この水を農業や発電に使おうと思っても、大規模にすることは非常に難しいです。大規模にすると、大規模なダムが必要になりますが、日本には、そこまで大きな谷、多い水量がないため、非効率になってしまいます。
その代わりに、この「どこでも急峻」という地形を活かして、小規模な水力発電をすることは向いている国です。
と、くどくど説明する前に、昔から、日本には水車があったではありませんか!
効率的には、新しく開発されているタイプの発電機(これとか)の方がいいことは分かるのですが、水車の優雅さ、米とか蕎麦を脱穀する力としての利用価値などを考えると、「ぜひうちにも1台!」といいたくなってしまいますね。
見学の様子は、大町地元のNPO「地域づくり工房」さんのブログに載せていただきました。
http://npo.omachi.org/?p=3297
みなさんも、興味ある方は、ぜひ地域づくり工房さんに連絡してみてください。大町の自然とともに、いろんな水力発電所を見て回れますよ。
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