2010年8月31日火曜日

長野県大町の小水力発電ツアー行ってきました!

サステナジーでは、地域の自然/環境エネルギーの自給自足率を高めて、地域の活性化に一役買いたいと思っています。

日本の家庭は年間30〜50万円の光熱費(ガソリン代は除く)を支払っています。もちろん、大きなお家でクーラーを付けっぱなしであったり、寒冷地で暖房に電気や灯油をつかっている地域などは、この光熱費が高くなります。
この数十万という金額は、生活費の中では大きな比率を占めます。つまり、実は「衣食住」が生活費の大半ではなく、「エネルギー+衣食住」にお金が掛かっているのです。

さらに、いまのエネルギー・コストというのは、大半が、地域の中でそのお金が回るわけではなく、送電線や石油配送の流れを見れば分かるとおり、最後は発電所や精油所から、海外に出て行ってしまいます。つまり、この比率が大きくなればなるほど、日本という国は衰え、地域の経済も冷え込んでしまう、そんな構図なのです。
逆に、エネルギーコストをなるべくかけないようにして、地域内でまわるお金を増やす、つまり地域の木材を使って家を建てる、とか、地域の野菜を買って食卓に並べる、そういう流れになっていけば、日本も、地域の経済も栄えていくのです。


そのために重要なことは、
地域で生み出せるエネルギー源を開発する
ことです。

太陽光が強い地域であれば、太陽光発電・太陽熱給湯が使えますし、
木がいっぱいある地域であれば、薪やチップ・おがくずなどを使って暖房・給湯ができます。
そんな中、日本で相当の地域で使えるのが、この「水」です。

日本はけっして、水資源に豊富な国ではありません。
というのも、川は多く、雨も多いのですが、急峻で、使える水の量となると、他の国と比べ多いわけではないのです。
ですので、飲み水だけでなく、この水を農業や発電に使おうと思っても、大規模にすることは非常に難しいです。大規模にすると、大規模なダムが必要になりますが、日本には、そこまで大きな谷、多い水量がないため、非効率になってしまいます。
その代わりに、この「どこでも急峻」という地形を活かして、小規模な水力発電をすることは向いている国です。

と、くどくど説明する前に、昔から、日本には水車があったではありませんか!

効率的には、新しく開発されているタイプの発電機(これとか)の方がいいことは分かるのですが、水車の優雅さ、米とか蕎麦を脱穀する力としての利用価値などを考えると、「ぜひうちにも1台!」といいたくなってしまいますね。

見学の様子は、大町地元のNPO「地域づくり工房」さんのブログに載せていただきました。
http://npo.omachi.org/?p=3297
みなさんも、興味ある方は、ぜひ地域づくり工房さんに連絡してみてください。大町の自然とともに、いろんな水力発電所を見て回れますよ。

2010年8月9日月曜日

紫波町にて森林資源を有効利用するためのプロジェクトがスタートしました

サステナジーが岩手で共同設立した環境エネルギー普及の最初のプロジェクトがスタートしました。
岩手県紫波町の「森林バイオマス利活用具体化検討調査事業」という事業で、とても豊富な紫波町の森林資源を、持続可能な形で地域住民の皆さんとどうやって活用していくか、ということを調査・検討する事業です。

8/6(金)には36℃を越える暑さ(!)の中、間伐を行っている方や、林地残材の利活用を進めている方、林業行政の方等にお集まりいただき、第1回の会合がスタートしました。
第1回の会合では、皆さんのやっていらっしゃる活動や、先進事例の紹介、現状の問題点や検討会の方向性などが話し合われました。
第2回は先進地域の視察を行う予定ですので、またブログで紹介できれば、と思います。

先進事例の紹介をするサステナジー代表の山口