「石油の埋蔵量水増しか?」
というセンセーショナルな話が、11月のIEAレポートが出る直前に流れました。
http://ourworld.unu.edu/jp/oil-reserve-estimates-inflated/
「石油が限りある資源で、ここ数年でピークを迎えるのでは?」
というピークオイル説は、数多くの人たちが話し始めていますが、今回、注目されているのは、世界で一番権威のあるIEA(国際エネルギー機関)の内部告発という点。
それも、アメリカの影響力によって、既存油田の埋蔵量を水増しし、新油田発見の可能性を誇張した、という、日本的にいうと「石油偽装問題」ではないか?といわれているところが、気になるところです。
IEAのWorld Energy Outlookはこちらから
↓
http://www.worldenergyoutlook.org/docs/weo2009/WEO2009_es_japanese.pdf
もともと自分が物心ついたときから石油は将来なくなるという話はありましたし、IEAのOutlook でも全体としては緊急の課題とまでは言わないまでも、毎回、再生可能エネルギーの必要性を強くメッセージとして出していたので、今の時点で「本当に石油は無くなっています」という話は、「やっぱり!」という気持ちではあります。
ただ、そこにアメリカの意志が働いていた、さらに皆がパニックに陥らないように偽装していた、という話が加わると、今年のOutlook2009の読み方も、CO2の問題よりも、直接的な石油危機の方が緊急度が高いのでは?と思えてきますね。
もちろん、今回の話で、急激に石油価格が上昇する、とか、CO2の制度自体が無意味になるとか、そんな大きな変化は無いとは思いますが、間違いないことは、一般に想定されているよりも、もっともっと早い速度で、新しいエネルギー利用の社会へ移行しないと、大変なことになる、ということでしょうね。
サステナジーとしても、もっともっとスピードを上げて、再生可能エネルギーの普及を進めていこうと思いました。
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